パナソニックは16日から、厳格な温度管理が必要となる医薬品や治験薬などの輸送に利用される真空断熱保冷容器「VIXELL(ビクセル)」のラインアップに、パレットに積みつけた荷物をそのまま収納できる大容量で電源不要ながら10日間保冷することが可能な「VIXELL Container(コンテナ)」を追加し、レンタルサービスなどを開始した。

今回提供されるコンテナは、パッシブタイプにおいて業界最長となる10日間の保冷を実現している。これにより、フライト遅延や通関時の手続き遅延等で輸送日数が数日増えた場合でも保冷剤の交換作業が不要となる。さらに、荷物を保冷トラックへ積み替えることなくコンテナのまま輸送できるため、外気暴露による荷物の温度逸脱リスクを低減させている。
同コンテナに収容可能なパレットサイズは、日本国内で流通している1100mm?1100 mm(T11型)のパレットだけでなく、欧米で流通している1000mm?1200mmサイズにも対応しており、パレットに積みつけた荷物をそのまま収納できる。また、VIXELLの特長である通信電波透過構造は同コンテナにも採用されており、リアルタイムロガーにより輸送温度や位置情報の遠隔取得が可能となっている。
VIXELLは、ボックスタイプ、パレットタイプに、今回、新たにサービス提供を行うコンテナタイプを加え、多彩なラインアップで様々な温度管理輸送のニーズに応えていく。また、VIXELL Containerのサービスは、製品レンタルとリースに加え、堅牢性を活かし、使い終わったVIXELL Containerを回収し再利用を行う海外輸送向けレンタルサービスも提供している。
同社では、廃棄物を低減する循環型の仕組みを構築することで、サーキュラーエコノミー(循環経済)への貢献を果たしていく。
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