オリンパスは3日、先進的な医療技術やソリューションの提供により、世界中の人々の健康で豊かな人生に貢献している事例を紹介する「True to Lifeストーリー」で、同社のベトナム法人Olympus Medical Systems Vietnam Co., Ltd.が支援する「Train the Trainerプログラム(TTTプログラム)」の取り組みを紹介している。
ベトナムでは、胃がんと大腸がんが発症率の高い上位五つのがんに含まれており、これらの疾患の早期発見と治療が喫緊の課題となっている。一方で、がんの早期発見や治療に欠かせない内視鏡検査の需要が高まる中、内視鏡医療に必要な高度な知識や技術を有する医師の数は、依然として不足している。
「TTTプログラム」は、ベトナムの内視鏡医のスキル向上を目的とした教育プログラムで、現地の医師が日本の医師から内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の技術を学び、その知識と技術を次世代の医師たちへ伝承する役割を担っている。
オリンパスは同プログラムのほかにも、ベトナムにおける内視鏡技術の普及に向けた様々な活動を行っている。その一つとして、2022年11月から23年3月、同社は内視鏡医が不足するベトナムで、内視鏡診断の普及を目的とする総務省のプロジェクト「ベトナムにおける高精細映像技術を活用した内視鏡およびAI診断支援システムの国際展開に向けた調査研究」に事業推進者として参画した。
同社は今後も、ベトナムをはじめとした新興国における医療水準の向上と、内視鏡技術の普及に向けた活動を継続的に展開していく。
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