伊藤忠商事は、再生医療や遺伝子治療などバイオ領域の研究開発・実用化のための支援事業を本格化する。7月に信州大学発バイオベンチャーのA-SEEDS(エーシーズ)への新規CAR-T細胞療法の研究開発に向けた出資を発表しているが、出資以外にも、国際的に通用する培養関連資材の供給支援なども関連企業を通じて行っている。同社の持つ企業ネットワークを生かし、バイオベンチャーの研究開発に必要な企業との連携による「エコシステム」の形成を支援することで、有望なシーズの実用化を後押しする。
再生医療、遺伝子治療などの新規モダリティは、研究開発が活発化し、高い成長が見込まれている領域。一方で、再生医療や遺伝子治療は、培地、培養のほか、均質化可能な製法開発と製造施設、細胞や製品特性の検査・分析、厳格な温度管理可能な物流・保管など低分子薬とは異なる独特で複雑なプロセスが必要だ。これらの技術を持つ企業との連携なしには研究開発、製品化はできない。
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