藤田医科大学は、自家培養皮膚「ジェイス」(製造販売:ジャパン・ティッシュエンジニアリング=J-TEC)について、約8か月の間に重症熱傷に使用された患者全てを対象に使用実態を調べたところ、保険適用の上限である50枚を超えて使われていた患者が約3割いたと発表した。保険上限を上回って使われた皮膚は434枚に上り、全てJ-TECが人道面から無償提供した。1枚当たりの保険償還価格から計算すると6600万円余りに上る。同大の発表では、調査結果は現行制度が臨床実態に合っていない可能性を示唆していると指摘した。
「ジェイス」は、患者自身の皮膚細胞を培養して作成され、いくつかの適応のうち、重症熱傷にも用いられている。売上高のうち7割超が重症熱傷適応。皮膚1枚の大きさは8cm×10cm。保険償還価格は1枚15万4000円(採取・培養等の価格は別)
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