主体性や課題発見力、傾聴力といった地域社会で多様な人々と仕事をするために必要な社会人基礎力を身につけるための薬学教育が始まっている。人材紹介大手のマイナビは、薬学教育モデル・コア・カリキュラムで示された薬剤師に求められる基本的な資質・能力と社会人基礎力の関連性を示す研究成果を公表し、薬学生のための社会人基礎力養成講座を開発した。大学の教育現場でも、福岡大学薬学部が低学年を対象とした薬学的プロジェクト学習「ふくやくプロジェクト」を通じて社会人基礎力の向上に取り組んだ結果、主体性や計画性、ストレスコントロール力といった項目が向上したことが確認されたという。
社会人基礎力について、経済産業省は「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていく上で必要な基礎的な力」と定義。前に踏み出す力として主体性や実行力、働きかけ力、疑問を持って考え抜く力として課題発見力、計画力、チームで働く力として発信力、傾聴力、柔軟性、ストレスコントロール力などを養う必要性を指摘している。
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