【新製品】AI搭載マルチエナジースペクトラルCT‐「Verida」を発売 フィリップス・ジャパン

2026年04月22日 (水)

 フィリップス・ジャパンは17日、世界初のAI搭載マルチエナジースペクトラルCTである新製品「Verida(ヴェリーダ)」の販売を開始した。同装置の導入により、診断精度の向上と共に、放射線科を中心とした医療現場全体の生産性向上が期待される。

 同装置は、同社が先駆的に開発・臨床普及を進めてきたディテクターベース・スペクトラルCT技術に、先進的なAI技術を統合した世界初のCTシステム。撮影、検出、画像再構成といった一連のCT画像取得の工程にAIを活用することで、システムノイズを低減し、高精細で安定した画質が実現している。

 また、通常のCT検査と同一のワークフローで、1回の撮影から高品質な通常画像と豊富なスペクトラル情報を同時に取得することができる。これにより、検査条件の追加設定や撮り直しを必要とせず、診断に有用な情報のより迅速かつ確実な提供に寄与し、診断の信頼性の向上が図れる。

 さらに、最大毎秒145枚の高速画像再構成を可能にし、検査終了後30秒以内に検査全体の画像を自動的に表示できる。これにより、検査後の待機時間や読影準備に要する時間を大幅に短縮し、放射線科における検査スループットの向上につながる。

 検査件数が増加する一方で人材不足が課題となる医療現場において、同装置は限られたスタッフでも効率的な検査運用を可能にし、1日あたりの検査対応数の増加に対応できる。その結果、医療従事者の業務負担を軽減すると共に、患者の待ち時間短縮など、医療サービス全体の質向上が期待される。

 加えては、マルチパスAI独自方式を採用した画像再構成技術により、画質を維持しながら被ばく線量の低減が期待される設計となっている。診断に必要な情報を効率的に引き出すことで、不必要な再撮影の抑制にもつながり、患者にとってより安全な検査環境が提供できる。

 さらに、システムの効率化によりエネルギー消費の削減も見込まれ、医療機関における環境負荷低減や運用コストの最適化を支援する。同装置は、高度な診断性能と業務効率化を両立させることで、医療従事者・患者・医療機関の全てに配慮した、持続可能な医療提供体制の構築が期待される。



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