フィリップス・ジャパンはこのほど、心臓カテーテル治療向け血管撮影システム「Azurion」に搭載可能な新画像技術「SmartIQ Technology」の販売を開始した。同技術は、主要な心血管センターとの共同開発から誕生した、リアルタイム画像アルゴリズムにより、複雑化する手技において高い画像品質を維持しながら、被ばく線量や造影剤使用量の低減を図っている。
日本国内では高齢化の進展に伴い心血管疾患が増加する一方、患者負担の軽減や医療従事者の業務効率化へのニーズが高まっている。低侵襲なカテーテル治療はますます重要な役割を担う中、病変の状態を適切に把握するための「高画質」と、被ばく線量・造影剤の使用量・手技時間を抑える、「負担軽減」の両立が急務とされている。
今回の新画像技術の主な特長は次のようになっている。
▽高画質を生み出す「Content-Aware imaging algorithm」:X線物理学の基本原理と臨床データを組み合わせた数理モデルを用いて、臨床的に重要な画像情報と背景ノイズをインテリジェントに分離する。
▽透視レベルの線量で高画質を生み出す「Ultralow Doseプロトコル」:分離されたノイズを低減することにより、透視レベルのX線量であっても撮影画像のイメージクオリティを構築する。
▽画質を維持する「Low Contrastプロトコル」:目的とする重要なコントラストを選択的に強調することで、低濃度造影剤の使用する場面でも画像品質の維持を支援する。
▽画像情報の整合性に配慮した設計「SafeGuard」:画像処理済み画像とオリジナル画像を継続的に比較するシステムにより、診断や治療に関わる臨床情報の整合性を安全に維持するよう設計している。
▽臨床ニーズに応じて選択可能なプロトコル設計:ルーチン検査から複雑な冠動脈インターベンションまで、術者は目的、状況に応じて、ベッドサイドで簡便に最適なプロトコルを選択することができる。また、既存のAzurionシステムでも導入可能となっている。




















