◆来年3月以降、医療用医薬品のうちOTC類似薬に追加の患者負担を求める制度が始まる。国民皆保険を持続させるための医療費抑制策の一環だが、多くの患者には薬代の値上げと映るだろう
◆セルフメディケーションの推進という狙いは理解できる。しかし、体調を崩せば医療機関を受診し処方を受け、薬局で薬を受け取るという行動は、長年にわたり社会に根づいており、制度変更だけで人々の習慣が大きく変わるとは思えない
◆そんな中、ある医薬品小売関係者から興味深い発想を聞いた。年会費を支払うことで対象のOTC医薬品を薬局等で割安に購入でき、健康相談や服薬管理のサービスも受けられる仕組みの構築だ。言わば「市販薬版保険」とも言える発想だ
◆実現への課題はあるが、形になれば薬局は調剤の場から健康管理の拠点へと役割を広げる可能性がある。OTC類似薬改革の先で問われるのは薬代だけではない。健康を守る責任と費用を社会と個人がどう分かち合うのか。その新たな姿を模索する契機となるかもしれない。
市販薬版保険の可能性
2026年09月16日 (水)
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