後発品変更への患者不安を払拭
後発品を適切に選択するツールとして脚光を浴びそうなのが、ユニケソフトウェアリサーチの後発品選択支援システム「ジェネリックマスター」だ。
2010年4月の調剤報酬改定で後発品調剤率が処方せんベースから実際の調剤数量ベースに移り、変更調剤が認められることで後発品の選択肢の幅が広がり、在庫負担率も軽減するため、積極的に後発品に取り組む薬局が増えれば、今後さらなる後発品の促進が期待できる。
しかし注目を浴びるその一方で、患者にとっては「後発品に代えても大丈夫なのか」「後発品は安全なのか」といった不安も予想される。
このジェネリックマスターは、同等性、安全性、経済性、流通性、品質性という五つの要素から“先発品と後発品を比較した患者のための後発品の選択を支援する”をコンセプトに打ち出しており、患者の抱える不安等を払拭することのできる注目の製品。最大の特長なのが「G-DAT」だ。

これは体内動態データを四つのパラメータ(AUC,Cm‐ax,Tmax,T1/2)で総合的に判断し、先発品に対する後発品のバラツキをグラフ化して評価することでき、最適な後発品を選定することが可能だ。
また、「G-DAT」に加え、▽患者へより伝えやすく分かりやすい情報提供書の作成▽医薬品同士の添加物の比較を1画面で表示▽多彩な比較項目により適切な後発品の採用処理を行うことができる――といった特長も併せ持つ「ジェネリックマスター」。今後ますます使用促進が図られる後発品の選択をサポートするツールとしての期待は大きい。
ジェネリックマスターは単体としても使えるが、主力商品の電子薬歴一体型システム「P-CUBE」と併せることで、さらに効率を上げることができ、患者の不安を払拭し、疑問や要望等に応える薬局等の後発品選択支援ツールとして、より価値を高めることができる。
ユニケソフトウェアリサーチ
http://www.unike.co.jp/