
スミス新社長
メルクセローノは、6月1日付で新社長に代表取締役副社長のマーク・スミス氏が昇格するトップ人事を決めた。ウェイン・パタソン社長は、スイス本社の経営執行役員に就任し、循環器・代謝ケア領域、一般医薬品、新興市場の事業部長を兼務する。
新社長に就任するスミス氏は、英バーミンガム大学医学部を卒業後、英国の医療機関で臨床医を経験。その後、臨床腫瘍医としての専門性を生かし、約20年にわたって製薬企業で抗癌剤の開発などに携わってきた。2005年に独メルクに入社。抗癌剤のプロジェクトリーダーを務めた後、07年にメルクセローノ日本法人の代表取締役副社長に就任し、日本の研究開発全般を統括していた。
スミス氏は、「グローバルパイプラインの国内導入に加え、アービタックスの適応拡大を進め、患者さんのベネフィットの最大化することなどに力を入れていきたい」と抱負を語っている。