
左から渡辺、熊倉、長福の3氏
メディパルホールディングスは1月31日、4月1日付の取締役人事を発表した。それによると、代表取締役会長に熊倉貞武氏、代表取締役社長(メディセオ代表取締役会長)に渡辺秀一氏、メディセオ代表取締役社長に長福恭弘氏がそれぞれ就任することが決まった。社長在任10年の熊倉氏は、「ナショナルホールセラーをつくり再編を進めて形ができた。これから自力で成長していくための、ALC物流や営業が軌道に乗ってきたので世代交代をすることにした」と今回の異動について説明した。
メディパルHD社長に就任する渡辺氏は、「医薬品卸の価値が厳しく問われている中、3・11で医薬品を届ける機能は社会的に評価されたが、利益が上げられない状況にある。医薬品を安定供給して日本の医療を支えるためにも、機能評価を得て健全な収益を上げられるよう努めたい」と抱負を語った。
熊倉氏は、長福氏に対して、「危機察知能力と適応能力に優れているので社長に適任だ」と評価し、長福氏は、営業という第一線から経営側に入ったことから、「新たなステージで尽力していきたい」と述べた。
なお、完全子会社のMMコーポレーションの代表取締役社長には高橋一巳氏が就任し、現社長の佐古俊晴氏は取締役会長に就く。