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化血研の奢り

2016年10月19日 (水)

◆化学及血清療法研究所の不正製造がまた発覚した。日本脳炎ワクチンで国の承認書に定められたウイルス不活化処理を一部行わない原料を使っていたとして報告命令を受けた。過去最長の業務停止命令を受けてなお、不正が発覚する体質には驚かされる
◆さらにあきれるのは、今回の不正が厚生労働省の指摘で発覚したとの事実に対し、自主的に報告したと真っ向から反論したことだ。塩崎恭久厚労相が「厚労省の認識と大きくかけ離れている」と怒り心頭なのも無理はない
◆今回の不正に関する理事のコメントも、度重なる不正に誠実に向き合わず、開き直っているように受け取れた。新体制とは関係ないと言いたいのかもしれないが、あれだけの事件を起こして、それでも組織の生き残りを優先させる姿勢では、国民の理解は得られまい
◆まだ化血研がなければワクチン、血液製剤の供給はできないとの奢りがあるのだろう。しかし、それは国民が求めるものであり、化血研が決めることではない。業許可が取り消されて、初めて事の大きさに気づくのかもしれない。



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