
呼吸音や肺雑音の違いを人体シミュレータで体験した
人体シミュレータを使ってフィジカルアセスメント(PA)を学ぶ病院薬剤師向けの研修会が11日、滋賀県草津市にある医療従事者向け研修施設「ニプロiMEP」で開かれた。ファーマシューティカルフィジカルアセスメント研究会と全国済生会病院薬剤師会の共催。参加した11施設40人強の病院薬剤師は、人体シミュレータに聴診器をあてて疾患によって異なる呼吸音や肺雑音の違いを体験したほか、経腸栄養カテーテルを通じた経腸栄養剤や薬剤の投与を経験。明日からの業務にPAを取り入れるべく、学びを深めた。
PAとは、身体に現れている身体情報を読み取り、今、身体がどのような状態であるかを評価すること。研修会でPAの基礎について講演した段林正明氏(大阪府済生会野江病院薬剤科)は、薬剤師がPAを行うことに賛成する医師、看護師は多いものの、医師や看護師が行うPAと業務が重複するとして反対する声もあると指摘。「薬剤師は、診断の判断材料ではなく、副作用を評価するためにPAを行っていることを伝えれば、医師や看護師も理解しやすい」と話した。
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