◆「獅子身中の虫」という言葉がある。獅子に寄生してその肉をむしばみ死に至らしめる虫、つまり“内部に潜む敵”を意味している
◆国内製薬企業のイノベーションを阻害する大きな要因は「獅子身中の虫」という存在かもしれない。新規プロジェクトを実現した製薬企業の人たちが最も苦労した作業として多く挙げられていたのが「社内の説得」だった
◆「それって、やる意味あるの?」「それってあなたの仕事?」「誰が責任取るの?」。本来、戦うべきは病気、競合他社のはずなのに、最大の強敵が「隣の○○部」「○○部長」とはなんとも悲しい。長い時間をかけたのに何も決まらない会議、長期間待たされた挙げ句、「承認しない」という社内の意思決定。何度説明しても価値を認めない、コミュニケーションコストを日々支払う
◆価値が分からない相手とのコミュニケーションは、イノベーションを創出するというより、従業員のやる気をそぎ落とす。社内の説得作業をいかに効率化するかがイノベーションの最大の近道かもしれない。
「獅子身中の虫」
2018年05月14日 (月)
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