
エステーは、トドマツから抽出した空気浄化作用に優れる“機能性樹木抽出成分”を活用する「クリアフォレスト」の新たな事業展開として、森の研究成果を暮らしに生かすヘルスケア製品ブランド「MoriLabo(モリラボ)」を立ち上げる。第1弾として、北海道のトドマツから抽出した香り成分配合の薬剤をマスクの外側に塗るだけで、マスク周りに浮遊する花粉のアレル物質の働きを低減するスティックタイプの花粉対策製品「MoriLabo花粉バリアスティック」(写真)を、12日から全国のドラッグストア等で発売する。
同社の調査によると、花粉対策では78.9%が「マスクをつける」と回答し、最多となった。マスクの継続使用についても「今後も多分使用する」が89.9%にのぼった。一方で、マスク使用者の満足度では、「全く満足していない」が7.8%、「あまり満足していない」が22.5%と、約3割の人が不満を持っていることが分かった。
こうした、マスクで対策していても満足していない人へ、マスクと一緒に使うことで効果を最大限に発揮できる新しい花粉対策製品として「MoriLabo花粉バリアスティック」を提案していく。トドマツの香り成分を配合したスティック状の薬剤をマスクの外側に塗ることで、マスクの周りに“香りのバリア層”をつくる。バリア層に入ってきたスギ花粉を、香りでコーティングすることでガードする。この効果に関しては、日本において最も多い花粉症の原因として挙げられるスギ花粉に対して効果があることが確認されているという。
本体は塗りやすいスティック形状で、マスクに塗っても気にならない無色タイプ。リップクリームと同サイズのため、外出時の持ち運びにも便利。使用方法は、スティックから1~2mmほど薬剤を出し、マスクの外側の鼻付近に4~5cm程度の幅で軽くひと塗りするだけ。約4時間おきに1日3~5回塗ることで効果が持続する(1日4回の使用で使用期間は約45日。なお、同品は医薬品ではない)。香りは、北海道のトドマツから抽出された香り成分にミント系成分を加えた、すっきりさわやかな森の香り。
実際にマスクで花粉対策をしている人へのモニター使用では、90.4%が「現在の花粉対策にプラスで使いたい」と答えたという。価格はオープン設定だが、店頭での実勢価格(税込み)は1058円前後の見込み。初年度販売目標は20万個とする。