
「細胞の成熟度も高い」と牧田氏
京都大学発ベンチャーのマイオリッジ(本社京都市)は、iPS細胞から心筋細胞を培養し、製薬企業や大学の研究室などに提供している。培地コストを従来の100分の1に抑えた独自の培養技術によって市場の半額程度の価格で提供できることや、品質の高さが強みだ。心筋細胞は、医薬品開発の早期段階で薬剤性不整脈のリスク評価などに活用できる。医薬品規制調和国際会議(ICH)では評価方法の国際合意に向けた議論が進んでおり、実現すれば需要がさらに広がるとの期待もある。
同社は培養した心筋細胞100万個を3~4万円で販売し、市場流通価格の半額程度で製薬企業や研究機関に提供している。iPS細胞から心筋細胞を作製する過程で蛋白質を使わない「プロテインフリー分化誘導法」で製造コストを圧縮した。低分子化合物とアミノ酸だけを使う分化誘導法で、培地コストを従来の100分の1に抑えた。
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