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◆世界最大のジェネリック医薬品(GE薬)企業のテバが興和と合弁会社を設立し、日本市場に本格参入を果たす。テバのシュロモ・ヤナイCEOは「3年間にわたって日本市場を深く分析した」と自信をのぞかせ、参入理由に医療費抑制政策や後発品使用促進策などを挙げた。これは他の外資系GEメーカーが挙げた日本市場への参入理由と全く一致する
◆これまで日本のGE薬市場には、ランバクシー、ザイダス、トレントのインド勢が早くから進出。今年も印オーキッドファーマ、米大手マイランが相次いで参入した
◆ただ、日本市場に参入したものの、必ずしも外資系企業が順調に製品を導入できているとはいえないのが現状。印トレントは日本での営業を一時休止するに至った
◆日本で外資系の製品が普及しない原因には、国内販売網の構築の難しさがある。独自の流通システムを持つ日本で新薬メーカーのGE薬が優勢なのも、こうした事情が大きく反映されている
◆図らずも今回、テバとの提携で興和の三輪芳弘社長は「新薬メーカーの強み」を強調した。世界最大のテバがその壁を破ることができるのか注目したい。
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