◆医薬品産業ビジョンが8年ぶりに改訂される。製造や品質管理の不適切事例で信頼性が揺らぐ後発品では、安定供給確保に焦点を当てビジョンにもメーカーの責任強化が明記される方向だ
◆前回のビジョンでは、小規模の後発品メーカーが乱立する業界環境を問題視し、安定供給や品質の信頼性確保には一定程度の企業体力が求められると指摘していた。後発品メーカーの産業構造に変化がないまま使用割合は急上昇。後戻りできない状況で、供給不安という大きな問題を引き起こした
◆国は安定供給を守れない企業には自主的に薬価収載を見送らせるなどの規制強化を進める。規制に対応できない企業が淘汰されるのは理解できるが、品質や安定供給などでしっかりと結果を出した企業が勝ち残れる環境整備も必要ではないか
◆新薬創出等加算制度の企業要件のように、後発品にも企業要件を導入し、一定の条件を満たせば薬価上優遇する措置の検討を求めたい。企業に緊張感を持たせると同時に、やる気も引き出すアメとムチの政策を実践してほしい。
医薬品産業ビジョンが8年ぶりに改訂
2021年08月11日 (水)
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