医薬基盤・健康・栄養研究所免疫老化プロジェクトリーダーの山本拓也氏は1月26日、ウェブ上で開かれた彩都産学官連携フォーラムで、新興感染症ワクチンの研究開発を促進する新たなスキームを提案した。国立の研究機関が中立的な立場で各社の開発品を比較評価し、効果の優れたワクチンに国家予算などを優先的に投資するなどして開発を後押しする構想を示した。
まず、重症化を回避した患者のデータなどを活用して新興ウイルスに有効な免疫反応を特定し、この免疫反応を実現できる抗原のデザインやワクチンのタイプを決定する。開発途中の各企業のワクチンを中立的な機関が同じ評価系で同時に評価するなどして、効果の優れたワクチンを選定。優先的に予算を配分するなど、迅速にワクチンを開発できる体制の整備を提案した。
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