一包化調剤を画像で記録

まもなく発売される「Meding フォト」
メディングでは、一包化調剤に特化した画像記録装置「Meding フォト」を近日中に新発売する予定だ。一包化調剤を画像で記録することに特化しており、“記録する”ことがスタンダードな時代を見据えた製品として注目される。
同社によると現在、ヒートに入っている薬剤を鑑査・記録するシステムは多くのメーカーが販売しており、実際に導入している薬局も増加傾向にある。その一方で、一包化した状態の薬剤を鑑査・記録するシステムを販売しているメーカーは少なく、価格も高額であるため、導入したくても導入できない薬局が多いという。
また、投薬の記録(エビデンス)を残したいと考えている薬局は多く、鑑査は薬剤師の目で行い、投薬する前にカメラやスマートフォン、タブレットなどを使って投薬する薬剤の写真を撮影している薬局もある。今後、高齢化が進む日本においては一包化調剤が増加していくとみられるが、一包化調剤の場合は手作業で1枚1枚撮影していくので、時間がかかることも課題となる。
そうした中で同社は、「一包化調剤において、自動で写真を撮影し、画像記録として残すような装置があれば、薬局の役に立つのではないか」との考えを示す。こうした考えのもと、まもなく発売されるのが「Meding フォト」となる。
「Meding フォト」は、一包化した包材を上下2台のカメラで一包ずつ自動で画像を保存する。薬剤師の目視鑑査後は「Meding フォト」に通すだけで、一包化調剤にも安心をもたらす。
一包化調剤以外のピッキング薬剤についても、撮影台に置いて撮影することで画像保存される。操作は、ピッキングしてきた医薬品を撮影台に置き、「撮影」ボタンを押すだけで済むようになっている。
実際に患者への投薬後、「あの患者さんの一包化調剤、きちんと確認したが不安だ」といった心理に陥ることもあるが、「Meding フォト」で画像記録を残しておけば、後からでも確認することが可能。これは、薬剤師の安心につなげられると言えよう。また、「あの薬が入っていなかった」や「知らない薬が入っている」といった患者からの問い合わせがあった際にも、画像記録を残しておけば投薬の記録が確認でき、患者にも安心を与えることができる。
「Meding フォト」のサイズは、幅が338.7mm、奥行きが171mmと、非常にコンパクトなサイズになっている。加えて、すっきりと洗練されたデザインで置き場所を選ばないことも特徴だ。
同社では、「エビデンスの重要性が問われているこの時代において、一包化調剤を画像で記録することに特化した“Meding フォト”を全国の薬局で使っていただきたい」と強調。その上で、「そこから次は、薬剤師の調剤鑑査をサポートできるようなシステムを、安価に提供できるような製品を作っていきたい」と今後を展望する。
メディング(Meding フォト)
https://www.meding.co.jp/