◆後発医薬品をめぐる論議が、学会のシンポジウム等で活発だ。後発品は先発品と同じなのか違うのか。ある種の哲学的な命題に参加者は頭を悩ます
◆結論からいえば、後発品と先発品は違うものだ。有効成分は同じであっても添加物が異なる。薬物動態も先発品と全く同じとは言えない。どこまで先発品に近づけたとしても、メーカーが異なる以上、同じモノとは言えないだろう
◆議論では先発品と後発品の違いが、ことさら強調される場面が少なくない。しかし、そもそも違うのは当たり前で、いくら同一性ばかり追い求めても、真夏の逃げ水のようにつかまらない。それを念頭に置いた上で、どこまでの違いなら許容できるのか、そうした視点が欠けているように思う
◆許容範囲について国は基準を示している。その基準は合理的なのかそうでないのか、納得できるのかできないのか。論点をここに絞り込み、科学的な見地から掘り下げていかなければ、議論はいつまで経っても収束しないのではないか。
後発医薬品をめぐる論議
2006年08月09日 (水)
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