◆再生医療や遺伝子治療の実用化が進む中、薬価をどう設定するかが課題になっている。驚くほど高額な薬価がつくこともあれば、そうでない場合もあるなど、今後薬価の設定に難渋する事例は増えるだろう
◆対症療法が中心の既存の医薬品と違って、再生医療や遺伝子治療では疾患の根本的な治療を目指せるものが少なくない。その価値やイノベーションをどう評価し、価格にどこまで反映させればいいのか
◆あるセミナーで識者が、「承認時点では価値をしっかり評価できないことが一番のボトルネック」と指摘していた。承認時点の限られた治験データで、再生医療等製品の長期的効果を評価するのは難しいという
◆対応策の一つとして、承認後に薬価を柔軟に見直し、エビデンスの拡充に応じて上乗せする方法が考えられる。リアルワールドデータでエビデンスを構築できる体制があれば、運用もうまくいきそうだが、最終的には財源をどう確保するかという課題に行き着いてしまう。関係者の知恵の絞りどころだ。
再生医療品の価値反映で課題
2023年02月01日 (水)
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