中央社会保険医療協議会薬価専門部会は8日、高額医薬品となる可能性がある塩野義製薬の経口新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ」の薬価算定について、製薬業界から意見聴取した。業界側は直近3カ月のデータをもとに年間販売額を推計し、四半期ごとに特例拡大再算定を適用する再算定ルール案に対し、短期間で感染者数が大きく増減する感染症治療薬の特殊性などを踏まえ、慎重な対応を求めた。
厚生労働省は、1日の同部会でゾコーバの薬価に関する対応の方向性を提示。薬価収載時には複数の比較薬に基づき薬価算定を行うこと、薬価収載後の価格調整では直近3カ月の市場規模により年間販売額を推計し、1000億円超、1500億円超となった場合に特例拡大再算定を適用することを提案していた。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。