厚生科学審議会感染症部会が9日に開かれ、国立感染症研究所と国立国際医療研究センターを統合して設置予定の「国立健康危機管理研究機構」の機能について、感染症専門家としての役割に徹し、政治・行政が担う機能とは区別するよう求める意見が出た。
この日の部会で厚生労働省は、新組織の機能について、研究所部門や病院など感染研とセンターの既存機能を維持しつつ、統合による成果を最大限発揮するため、「感染症等に関する科学的知見の基盤・拠点」と「国際保健医療協力の拠点」も担うべき役割として提示した。科学的知見の基盤・拠点機能として、全国的な情報基盤、基礎から臨床までの一体的な研究基盤、外部専門家との連携を通じ、質の高い科学的知見を獲得し、同様に新設予定の内閣感染症危機管理統括庁、厚労省の感染症対策部に迅速に情報提供するとした。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。