日医工は17日、経営再建策に関する臨時株主総会を富山市内の本社に隣接するビルで開催し、全ての上程議案の承認を得た。これで本格的に再建に動き出すことになった。約200億円の第三者割当増資を引き受け、親会社となるファンドの合同会社ジェイ・エス・ディー(JSD)と、3月中に日医工社長に就任する岩本紳吾氏が新体制での経営を司る。業界の関心が高い不採算品目の撤退について同社は、なおも「厚生労働省と協議中」としている。
当日、開始時間の午前10時の約15分前、田村友一社長は、通用口からうつむきながら無言で会場に入った。議長を務めた田村氏は冒頭、行政処分、製品出荷遅延、事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)など「大変ご迷惑とご心配をおかけした」と謝罪した。株主からは労いの言葉があった一方、品質問題の取締役の責任を問う声も上がったという。
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