日本製薬工業協会は16日、世界に伍する医薬品産業の育成や世界最先端の医療へのアクセス確保のための「政策提言2023」を発表した。特許期間中の革新的新薬の薬価を維持する新たな制度を確立し、創薬力のある企業が生き残る産業構造への転換を促す。岡田安史会長は同日、都内で開いた記者会見で、特許期間の満了後には後発品メーカーに速やかに道を譲り、「日本市場をメリハリのついた魅力あるものに再生していかなければいけない」と改革を訴えた。
岡田氏は、「薬価再算定、革新的新薬の価値を毎年の薬価改定で深掘りし、値下げすることで財政的に長尻を合わせているのが現状」と指摘。日本の医薬品市場が停滞し、海外の新興医薬品企業を中心に日本での開発を回避する傾向が強まったため、ドラッグラグが深刻化していると訴えた。
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