オーガナイザー
藤川雄太(東京薬大生命)
浅沼大祐(東大)
近年、機能性分子の開発を軸にした分子イメージング研究が光、放射線、磁気などを利用した多様なイメージングモダリティで進展し、大きな盛り上がりを見せている。これまでにモダリティの異なる研究は別々の場で議論されることが多かったが、小分子あるいは中分子に基づいた機能性分子の設計・開発、応用では研究アプローチに共通点も多く見られる。
そこで、様々な分野の研究者が一堂に会する薬学会において横断的な分野のシンポジウムを開催することは、個々の研究のさらなる活発化や発展、さらにはイメージング技術の薬学分野への多大な波及効果も期待される。
本年度の「薬学における生命指向型化学シンポジウム」では、先端的な分子イメージングおよびセラノスティクスへのアプローチを展開している新進気鋭の化学系研究者の方々にご登壇いただく。具体的には、ラマン散乱光やりん光、蛍光、放射線などを利用した分子イメージングプローブの開発およびその生体応用についてご講演いただく。これによって、最前線の分子イメージング研究について多くの薬学研究者と情報を共有し、議論する場としたい。
(藤川雄太)