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【日本薬学会第143年会】シンポジウムの概要 衛生薬学・毒性学に注目した超硫黄研究

2023年03月23日 (木)

オーガナイザー
 外山喬士(東北大院薬)
 西山和宏(九大院薬)

 硫黄は硫黄と結合する性質を有しており、システイン残基の硫黄に硫黄が付加した修飾(超硫黄)が注目を集めている。超硫黄化した硫黄は反応性が高まると共に、システインの根本の硫黄を酸化ストレスや求電子ストレスから防御する役割が示唆されており、環境衛生や薬毒物の代謝を考える上で非常に重要な概念となりつつある。

 一方、超硫黄は細胞内の硫黄代謝系から内在的に産生されるが、腸内細菌からも産生され、ホストに供給されることも明らかとなりつつある。本年会では超硫黄のシンポジウムが他にも企画されており、超硫黄の基礎から発展までメインストリームを把握することができるだろう。

 このシンポジウムでは若手の超硫黄研究者が集い、特に衛生薬学・毒性学における超硫黄の役割にフォーカスして、最新の超硫黄産生系、輸送系、解毒代謝系などの知見について紹介し、寒い3月の札幌をなまら熱くする議論を繰り広げる。

 (外山喬士



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