MSDは10日、15種類の肺炎球菌血清型に対応した沈降15価肺炎球菌結合型ワクチン「バクニュバンス水性懸濁注シリンジ」(無毒性変異ジフテリア毒素結合体)を新発売した。
効能・効果は高齢者、肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人における肺炎球菌(血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F、33F)による感染症の予防。昨年9月に承認された。
肺炎は日本人の死因の第5位で、肺炎で死亡する人の95%以上は65歳以上。市中肺炎の原因菌で最も多いのが肺炎球菌だという。
肺炎球菌結合型ワクチンは肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンと免疫原性の面で異なる特性を持ち、肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンと共に高齢者および肺炎球菌による疾患に罹患するリスクが高いと考えられる成人の肺炎球菌感染症予防が期待される。
日本では昨年7月に小児適応を承認申請している。