処方変更の提案体制も
千葉県薬剤師会は、千葉大学、千葉県医師会と連携し、県全域を対象に薬局と医療機関が連携した全国初の薬剤耐性(AMR)対策に本腰を入れる。現在、約170薬局がAMR調査事業に参加して県や2次医療圏ごとに抗菌薬の使用量を集計しており、抗菌薬の処方量が多い診療所には薬局から処方変更などの提案体制を整備する。一方、患者教育では、県薬が作製したAMRバッジを着用した参加薬局の薬剤師がAMRに対する正しい知識を持ってもらうための服薬指導や相談対応を行う。AMRに関心を持つ薬局薬剤師を増やし、薬局の差別化につなげる。
抗菌薬の約9割が外来で使われ、そのうち7割以上は院外処方となるなど、薬局薬剤師がAMRに関与する重要性は高まっている。第1期のアクションプラン策定を機に、千葉県内で抗菌薬の適正使用を推進するため、医師会から県薬にAMR対策事業への協力要請が行われ、千葉大も参画した。
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