◆約30年前の駆け出しの頃。記事は医薬分業の話題がかなりのウエイトを占める状況だった。各薬剤師会は競うように分業推進活動に奔走し、当時の先進地域の処方箋受取率(医薬分業率)は40%近くあった一方で、数%程度の地域もあり、相当な格差があったと記憶している
◆分業先進地域の薬剤師会には、決まって立派な会営薬局が設置されていた。口にはしていなかったが、マンツーマン分業であろうと、まずは医療機関から院外処方箋を発行してもらうことが何よりも大事というような雰囲気が伝わってきた
◆翻って現在、5月末に日本薬剤師会が公表した2022年度保険調剤の動向によると、全国平均の医薬分業率は76.6%と高い水準で定着している。低い県でも50%台後半、高い秋田県では90.0%に到達した月もある
◆もはや医薬分業率を気にかける時代ではない。医薬分業が当たり前の時代に輩出された薬剤師が、対物業務の効率化や対人業務の充実を通じて、いかにその質を担保していくかが問われる段階にある。
医薬分業が当たり前の時代では
2023年06月12日 (月)
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