◆先日、取材先の薬局薬剤師から仕事に対する不満を聞いた。親から小規模薬局の経営を受け継いだ薬剤師で、「ビジネスとして成り立っているが面白みがない」と話す
◆職能を発揮しきれない現状に不満があるようだ。「自分の考えが治療に反映されて患者に喜んでもらいたい。それがなかなかできていない」とこぼす。工夫はしているものの、単に処方箋に記載された通りに薬を出して終わる場合もある
◆こうした不満もあってか、「子供には薬学部を勧められない」と話していた。自身の子供に限った話ではなく、「熱意のある実習生と話すと、その熱い思いをぶつけられる職場がどれほどあるか」とやるせない気持ちになるという
◆人に喜んでもらえる仕事をしたいという、言わば当たり前の気持ちを抱きつつも、満たされず歯がゆく思う薬剤師は少なくないのではないだろうか。現状ではそれでもビジネスとして成立しているが、これから先に明るい未来はなさそうだ。自身の気持ちに向き合い、困難でもその実現に挑戦してほしい。
ビジネスとして成り立っているが面白みがない
2023年06月28日 (水)
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