豊中市薬剤師会は、豊中市医師会、豊中市保健所と連携して、薬局が起点となって利用者が緊急避妊薬を受け取れるモデルを構築し、1日から運用を開始した。薬局から市内の婦人科診療所の医師に電話をかけて診療を受けてもらい、FAX送付の院外処方箋で調剤する。薬局薬剤師は、事前に診療に必要な情報を利用者から聴き取り、医師に提出する。現行の法規制下において、薬局に足を運ぶだけで対応可能な方法を考案した。地域の保健や医療、福祉の窓口として薬局の存在意義を高めたいとの狙いが背景にある。
医師会、保健所と連携
国は、緊急避妊薬のスイッチOTC化に向け検討を進めているが、実現に至っていない。現行の法規制下では通常、利用者は婦人科の医療機関で対面やオンラインで診療を受け、医療機関や薬局で緊急避妊薬を受け取る。豊中市のモデルは、関係者の理解のもとで薬局が起点になることが大きな特徴。薬局内で医師の電話診察も完結し、利用者は訪問から1時間以内に緊急避妊薬を服用できる。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。