アステラス製薬は、成長に向けた動きを本格化している。5月に米国で、次期国際戦略品である閉経に伴う中等度から重度の血管運動神経症状(VMS)治療薬フェゾリネタントの承認を取得したのに続き、8月には、約8000億円で買収したアイベリックの加齢黄斑変性治療薬アバシンキャプタドペゴル(ACP)が承認となった。フェゾリネタントについては販促費を前年同期より約50億円積み増し、まずは医師への情報提供を重点的に行った上で、今月以降の下半期はDTC活動の本格化、民間保険カバレッジの拡大を進め、初年度売上493億円を計画する。
4月に就任した岡村直樹社長は、中期経営計画の2025年度目標の達成と、売上の約4割を占めるグローバル戦略品の前立腺癌治療薬「イクスタンジ」の20年代後半の特許満了後の成長を見据え、「攻め」の経営に取り組む。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。