日本薬剤師会は、2022年度の医薬品販売制度実態把握調査で「濫用の恐れのある医薬品を複数購入しようとしたときの対応」などの遵守状況が大きく悪化した結果を受け、会員に緊急自己点検を要請する通知を1日に発出した。山本信夫会長は6日の定例会見で「どういう事情にあれ、下がったのは大変残念な結果で、早急に解決しないといけない」と語った。
緊急自己点検では、▽情報提供(要指導医薬品については指導)の内容を理解したこと、他には質問がないこと▽「濫用の恐れのある医薬品」は1人1包装単位で販売していること――などを点検するよう要請。不十分な項目があれば改善を求めた。6日の通知では都道府県薬剤師会に対し、12月末までに薬務主管課と連携し、改善活動のフォローや薬剤師会と行政の立場から改善に向けた取り組みの打ち合わせをし、日薬に報告するよう要請した。
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