入院処方のうち薬剤部に返品となった医薬品の薬剤費が年間約600万円に上る実態が、SUBARU健康保険組合太田記念病院薬剤部の調査で明らかになった。再利用が難しい一包化されている医薬品は、返品となった場合の経済的損失が大きく、再利用するためには作業にかかる時間や人件費が発生する問題もある。同院薬剤部は、中止・変更となりやすい医薬品の処方日数の適正化や、後発品への切り替えなどを行うことで返品医薬品による損失を抑制できると分析している。
同院では、中止となった医薬品は薬剤部に返却され、医療安全面や品質上の問題から一包化された薬剤は廃棄処分としている。急性期病院の入院患者では、薬物療法の指示・変更が非常に多く、再利用できない医薬品によって医療コストの損失が生じる問題が浮かび上がっていた。
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