協和キリンは5日、造血幹細胞の遺伝子改変治療(HSC-GT)技術を持つ英バイオ医薬品企業のオーチャードセラピューティクスを最大約707億円で買収し、子会社化すると発表した。2024年第1四半期にも全株式を取得する。同社は、中期経営計画で次世代戦略品と位置づけていた五つの開発品のうち三つが開発中止となり、後期開発品の導入を急いでいたが、その取り組みの一環として実施する。合わせて、HSC-GTという遺伝性疾患の根治治療につながり得る新規モダリティの次期開発品も取り込む。
オーチャードは、自社開発した患者自身の造血幹細胞遺伝子を改変する治療技術に基づく製品、開発品、非臨床ポートフォリオを持つ。22年売上高は2266万ドル。同社としては、成長領域の遺伝子治療分野のモダリティを獲得できる。製品化しているものには、異染性白質ジストロフィー(MLD)を対象とした治療製品である「リブメルディ」がある。
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