第一三共は、成長ドライバーと位置づける抗体薬物複合体(ADC)の抗癌剤の国際展開をさらに強化する。現在の成長を牽引する「エンハーツ」、一部適応で承認申請の準備段階に入った「Dato-DXd」(開発コード「DS-1062」)の英アストラゼネカとの提携に続き、20日には、開発中の三つのADCについて米メルクと提携し、全世界での共同開発・商業化を進めると発表した。競争が激化するADC開発において、癌領域に強い両社をパートナーとすることで優位な立ち位置を目指す。
米メルクと提携した3ADCは、▽HER3-DXd(パトリツマブデルクステカン:日米欧亜で開発中のEGFR変異を有する前治療歴のある非小細胞肺癌を対象に2023年度下期に米国承認申請予定)▽DS-7300(日米欧亜で前治療歴のある進展型小細胞肺癌を対象に第II相試験を実施中)▽DS-6000(日米で卵巣癌、腎細胞癌を対象に第I相試験を実施中)――である。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。