大阪府薬剤師会の乾英夫会長は8日の定例会見で、沢井製薬の胃炎薬の溶出試験における不正事件に言及し、「後発品最大手の企業が、そうした不正を行っていたということであれば許せない」と憤りを露わにした。その上で、「(医薬品の供給不足で)現場も疲弊している。ようやく世間にも医薬品の供給不足が浸透してきたが、国も一定の供給が守られるようにしていただきたい」と語った。
乾氏は、後発品などの不安定な流通状況を把握するため、昨年度に引き続き会員薬局を対象にアンケート調査を実施することを明らかにした。調査実施を前に、乾氏は現状について、「私の薬局では昨年よりも状況は悪化している」と感触を語った。特に、鎮咳・去痰薬の入手が難しい傾向にあり、医師が代替品として咳止め効果のある漢方薬などを処方するため、「麦門冬湯」などが不足気味だと説明した。
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