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足りないのは大学教員の意識

2023年12月13日 (水)

◆病院薬剤師の偏在緩和が課題となっている。薬剤師を確保しようにも、病院薬剤師を目指す薬学生は大規模な急性期病院を志望する傾向が強い。中小病院や慢性期病院は敬遠されがちだ。多くは都市部を好み、地方の病院に目を向ける薬学生は少ない
◆これらの病院の特徴やそこで働く面白さが薬学生に伝わっていないことが偏在の一因として、5年次の実務実習や追加の教育プログラムで中小病院や慢性期病院、地方の病院での業務を薬学生に見てもらう動きがいくつかの地域で始まった
◆多数の病院が集まる就職説明会を開き、多様な病院の姿を伝える取り組みも行われている。実際、こうした機会を通じて薬学生の理解が深まり就職先の選択肢が広がったとの声を聞く
◆足りないのは大学教員の意識や見識だ。薬学生にこれらの機会への参加を促し、様々な病院で働くことの意義や楽しさを伝える役割が期待されるが、そもそも中小病院や慢性期病院の実態を知らない教員は少なくない。偏在緩和に向けて、この課題にも注目すべきだろう。



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