全国的に導入が進んでいないリフィル処方箋を積極的に発行する大学病院の医師が、京都にいる。京都府立医科大学内分泌・乳腺外科の阪口晃一准教授だ。昨年7月に、乳癌患者の術後に再発予防目的で投与するホルモン療法を対象にリフィル処方箋の発行を始めてから1年半が過ぎた。これまで大きな問題はなく、順調に推移している。阪口氏は、患者の通院負担軽減だけでなく、医師を含む医療従事者の負担軽減にも役立つと評価している。
阪口氏は、「患者の利便性や負担軽減を最優先して、リフィル処方箋の発行に踏み切った。仕事を休まなくて済むなど、患者さんは非常に喜んでいる」と振り返る。2カ月分の処方箋を2~3回繰り返し使用可能な形でリフィルを発行し、期間中に問題がなければ受診せず、薬は自宅や職場近くの薬局で複数回受け取ってもらうようにした。
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