九州山口薬学会ファーマシューティカルケアシンポジウムが6、7の両日に福岡市で開かれ、薬局や病院の薬剤師、行政関係者、薬系大学教員が薬剤師の将来展望を語った。福岡県薬剤師会の原口亨会長(ファルマウニオン代表取締役)は、薬局が顧客に与える価値を改めて考える必要があると指摘。医療機関に隣接し調剤に特化した薬局では「医療機関に近く、処方箋通りの薬がすぐもらえるという価値しか顧客に与えていない」とし、地域密着など薬局のあり方を再考するよう呼びかけた。
原口氏は、調剤に特化した薬局のビジネスモデルを分析した結果をもとに、「その顧客は、近隣医療機関を受診し処方箋を持参した患者であり、地域住民ではない。収入は調剤報酬だけしかない」と述べ、「薬局のありようとして明らかに時代に反していると思っている。これをどう変えていくかを考える必要がある」と話した。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。