日本ジェネリック・バイオシミラー学会は、昨年11月にOTC医薬品分科会を設立した。武藤正樹代表理事(衣笠病院グループ理事)は本紙の取材に対し、分科会設立について、「生活習慣病治療薬のスイッチOTC化が最大の目標」と語った。「OTC薬の推進は後発品の使用促進に続く“第2のジェネリック”の位置づけになる」と意欲を示す一方、医療用からスイッチ化したOTC薬が安全・安心に使われるためには「薬剤師と医師がOTC薬を学び、地域の中で両者が協働してOTC薬を含む薬物治療管理を行える環境が必要」とも指摘した。OTC薬のエビデンス集積に向け、学会創設を目指す考えも明らかにした。
後発品の供給不安の中、医療用医薬品と同じ成分を有するスイッチOTC薬への代替に対する関心が高まっている。同学会は、後発品の使用推進や品質・安定供給確保に取り組んできたが、OTC薬の普及拡大を目的とした分科会を立ち上げる。まずはOTC薬の開発や承認、流通、価格、政策等に関する現状や課題を明らかにするための調査研究を行う。
* 全文閲覧には 薬事日報 電子版 » への申込みが必要です。