オーガナイザー
東大志(熊本大院薬)
奥田知将(名城大薬)
わが国はこれまで、電化製品やカルチャーなど、独自のイノベーションを切り拓き、多くの発明品を世に出してきた。医薬分野においても、ブロックバスターにつながるような革新的な基礎研究の成果を次々に生み出し、ノーベル賞受賞者も多く輩出してきた。しかし、現在のわが国は学術論文の量・質共に大きく順位を下げてしまい、元気をなくしている。今こそ医薬分野における独自のイノベーションを起こし、明るい未来を創り上げる準備をする必要がある。
本シンポジウムでは、一味違った切り口で、新しい創薬モダリティの開発に従事されている5人の研究者にご講演いただき、新奇の医薬品を開発するためのマインドや戦略、研究内容についてご紹介いただく。具体的には、プラスチック、製剤添加物、超分子ならびに腸内細菌を医薬品として有効利用した事例をご紹介いただき、全く新しい視座で未来の創薬モダリティを創出する足がかりを築きたい。本シンポジウムを通じて、明るい未来を創り出すヒントが生まれれば幸いである。
(東大志)