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【日本薬学会第144年会】シンポジウムの概要 がん治療における薬剤師の貢献とその評価-医療、臨床研究、教育という視点で

2024年03月26日 (火)

オーガナイザー
 川上和宜(がん研有明病院薬)
 安武夫(明治薬大)

 癌領域や感染領域など、多くの領域で専門薬剤師制度が設立され、各領域で専門薬剤師や認定薬剤師が誕生している。専門資格を取得するために、自分自身の知識や技能を磨くことは必要であるが、資格取得後に身につけた専門性を生かして医療現場で患者の治療に貢献することが本質である。

 癌治療において薬剤師が関与すべき場面は、抗癌剤の曝露対策や入院時の持参薬管理、外来癌薬物療法等がある。最近では医師・薬剤師間におけるプロトコールに基づく薬物治療管理や医師の診察前に実施する薬剤師外来がある。特に癌薬物療法に対する薬剤師外来は、2024年度の診療報酬で癌薬物療法体制充実加算として新設され注目度が高い。医療現場では、より処方決定に関わる部分で、薬学的知識やスキルを発揮することが求められている。

 本シンポジウムでは、医療現場で勤務経験を持つ薬剤師がシンポジストとなり、患者の癌治療に貢献している活動を会場で議論し共有する。

 (川上和宜



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