オーガナイザー
有馬英俊(第一薬大薬)
関嶋政和(東工大情報理工)
超高齢化社会に突入したわが国では、国民医療費の増加が課題となり、創薬や医療の分野でもデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の取り組みが進展している。近年、テクノロジーの急速な進歩に伴い、生命科学情報、医療情報、身体情報などの膨大かつ多様な情報が日々蓄積している。これらDXの推進およびビッグデータの解析に人工知能(AI)の活用が期待されている。実際、この領域での成功事例も増加しつつあり、例えば、海外では10を超えるAI創薬化合物が臨床試験または臨床試験段階であること、国内でも複数のデジタルセラピューティクスが登場したこと、数十の画像診断支援AIが実用化されていることなどが挙げられる。
このような背景のもと、本シンポジウムでは、「AIで切り拓く未来の創薬・医療」と題し、本領域の最前線で活躍している4人のシンポジストによる講演を企画した。これらの講演を通じて、AI技術が医療と創薬において新たな革新をもたらす可能性について理解し、さらなる発展の可能性について参加者の皆様と一緒に議論したい。
(有馬英俊)