オーガナイザー
菅沼名津季(慶應大薬/bacterico)
中井大介(第一三共)
三宅正晃(大塚製薬)
女性の社会進出により、女性特有の健康課題に焦点を当てた研究はますます重要性を増している。現在、産官学が一丸となり、生理、出産、更年期などの各ライフステージにおける健康課題に対する、ユニークな予防策や治療戦略の開発など、様々な研究が推進されている。女性の健康や治療をテーマにした基礎研究から始まり、特定の疾患に対する薬物治療研究、さらには薬物の生体内における動きの性差を理解する薬物動態研究まで女性健康管理に関する包括的なアプローチが試みられている。研究結果をもとにスタートアップがサービスや製品を開発し、民間企業へと提供する産官学連携の動きも見られる。
本シンポジウムは、この重要な女性特有の健康課題に向き合う産官学の研究者たちが、各々の視点からの研究を紹介し、今後の産官学連携の可能性とその方向性に関する活発な議論を通じて「女性の健康」に関する薬学研究の未来を拓いていくことを期待する。
(菅沼名津季)