後発品の供給不安状態が3年を越え、今なお解消の見通しが立たない一方で、品質確保などに携わる人材確保が進んでいないことが、3月29日に日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)が都内で開いた記者会見で明らかにした。各社が供給不安に対して増産を急ぐ一方で、十分な投資ができないため、安定供給確保のために供給品目を絞り込むことが必要になっている実態が浮かび上がった。
高田浩樹会長(高田製薬社長)は記者会見で、供給不安解消の見通しについて、「供給不安が起こる背景が変化していたり、連鎖的に起きていることもあって、どういった形でいつ供給がなくなるのかについては答えられない」と述べた。不正製造に端を発する供給不足に製造体制が追い付いていないことに加え、インフルエンザの早期流行、災害、資材調達の滞りなど「(供給不安が)長引いている原因が複合的になっている」との認識を示した。
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