アステラス製薬は、治療薬の新たなモダリティとして同社が注力する「蛋白質分解誘導剤」について、癌の新薬候補「ASP4396」の第I相試験を開始した。「ASP3082」(静注製剤、第I相試験)に続くもの。
今回臨床入りした候補もKRASのG12D変異を標的にした薬剤だが、3082とは異なる構造を持つものとなる。4月から第I相試験を開始した。
蛋白質分解誘導剤は、標的蛋白質に分解を促す標識であるユビキチンを付加し、その蛋白質の分解を手助けするプロテアソームが分解する仕組みのユビキチン・プロテアソーム系を利用した薬剤。これまでの阻害剤では十分に効果が出なかった疾患において効果が期待される。
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