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利便性と安全性の両立に向けた議論を

2024年06月26日 (水)

◆コロナ禍の飲食店では、売上維持のために自動販売機や無人販売所で食品を販売する動きが活発になったが、感染対策の緩和に伴い、撤去や閉店の件数が増加していることに時間の経過を感じずにはいられない
◆先日、閣議決定された規制改革実施計画では、離島や僻地等での「販売機の活用による一般用医薬品の遠隔販売」が明記され、年度内に結論を得ることとなった。一昨年には大正製薬がOTC自動販売機による実証事業をJR新宿駅で行っており、3カ月間で解熱鎮痛薬や胃腸薬等が計520回購入された
◆顔認証機能により過剰購入を自動検知するなど濫用対策に一定の成果が見られた一方、採算の低さによる事業の継続性、販売責任の所在など実現に向けた課題は少なくない
◆人口減少の進展により、過疎地の増加や人手不足は不可避となり、技術の力を借りなければ生活の維持が難しい時代に入った。実現すれば、国民のセルフケアに対する意識浸透が見込まれるが、利便性と安全性の両立に向けた議論を尽くしてほしい。



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